焼きポムを食べ終え、頬杖をついた。甘さの余韻に浸りながら思考を巡らせる。買い物をして満足したものの、財布は軽くなってしまった。「そろそろ…かな」次の標的は誰か。混雑してきた店内で、ぐいぐいと酒を煽るツバキの姿が目に入った。隣でキキョウがうつ…
「ウィアラさんよ〜、バイトでも雇ったらどうだ?」艶のある声が聞こえカウンターを覗くと、銀髪の男性が座っていた。愁いを帯びた切れ長の瞳がこちらを一瞥し、同性なのに思わず色気を感じてしまった。ふと、ドアベルがカラリと音を立て、客の入りを報せた…
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